Halcyon Days

Sulithjelma

Nordland(ノールラン)県はFauske(ファウスケ)郡の小村・Sulithjelma(スリトイェルマ)に程近いところにある、義理の両親の山小屋を訪れました。Nordland県の県庁であるボードーからは、車を東へ約1時間半走らせたところにSulithjelma村はあります。ノルウェーとスウェーデンとの国境近く、岩山・滝・氷河など、なかなかダイナミックな自然風景が周囲には広がっていて、7年前に初めてここを訪れたさいに「トールキンの『指輪物語』の舞台になりそうなロケーションだな」と思ったのを記憶しています。Sulithjelmaはサーメ語の地名で、その意味ははっきりしていないようなのですが、その昔この地で原住民のサーメ人がトナカイの放牧を行っていたらしいことがわかっています。

義理の両親の山小屋は山の斜面の森の中にあります。2000年に義理の両親がこの小屋を買った当時は、小さな寝室にキッチン、そして居間兼ダイニングスペースの、小さな・小さな小屋でしたが、大工仕事が得意な義理の父が週末ごとに小屋を訪れて増改築を行った結果、ダイニングスペースとは別に広い居間とテラスが加わり、3人以上で訪れても窮屈さを感じない空間となりました。山の中の家ですから、水道網へのアクセスはありませんが、ボードーの家からポリバケツで運んできた飲用水と、近くの小川からホースで引いてきた水(皿洗いや洗顔・手洗い用の水)とで、用をまかなっています。夜の明かりは蝋燭の灯、どうしても電気が必要なときはミニ発電機を利用。冬は薪ストーブ2台に薪をくべて暖房を行います。トイレは小・大の区別があり、小だけの場合は屋内のトイレ、大は別棟のトイレで、用が済んだら、バケツに入っている芳しい木屑を振り掛けます・・・

天気は曇りで、小屋周囲にかなりの数の蚊が飛んでいたため、ハイキングや釣りなどには出かけなかったものの、インスタントのコーヒーを淹れて皆でテラスに出て寛ぎました。小屋の居間の壁には 昨年亡くなったOの母方のおばあさんやその他親戚の女性が織り機で織った、伝統柄のタペストリーが何枚もかけてあり、いかにもノルウェーの田舎的な雰囲気でした。本棚には北欧作家による推理小説やハイキング関連書、北ヨーロッパの植物の図鑑などが並べられており、自然の中の読書にふさわしいラインアップ。ボードー市内のキオスクで義理の母が買ってきた地元新聞を広げて、記事を読みふける私の隣で、HSは居間のソファの上に置いてあったlille Anna (アンナちゃん)の人形を腕に抱えて一心に遊んでいました。

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Oのfarmor(ファールモール 父方のおばあちゃん)はrosemaling (ノルウェーの伝統的なトールペインティング)の名人。小屋の表札も、写真の郵便受けもおばあちゃんが腕をふるってペインティングしました。
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バスルームの洗面所。シンクの右側の容器にはボードーから運んできた水が入っており、手洗いのさい、注ぎ口をひねって必要最小限の水を出して手を洗います。コーヒーなどの飲み物をサーヴするために使われることの多いこのタンク、なかなかよい工夫と思いました。
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小屋の外のシンク。義理の父が小川からホースで水を引いてきているため、水は流れっぱなしです。簡単な手洗いがここでできます。壁に釘でうちつけてあるのは、小屋の付近で義理の父が見つけてきた鹿の角。
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小屋の寝室。小さな小さなベッドで、身長が150センチ台の私なら足を伸ばして横たわれますが、私以外の家族には寝られないかも・・・ HSはlille Annaのお人形をベッドに寝かせ、「HSも ねんねするの」とベッドにごろーん
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ストーブ。ノルウェー民話の3匹のやぎのがらがらどん(と橋の下のトロール)のモチーフがついています
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by jentene_i_nyc | 2010-07-18 23:39 | ノルウェー帰省2010

北欧・ノルウェーの首都に住んでいるirisjentaの徒然日記。学生生活・育児生活・季節の行事その他雑記。
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