到着しました
4年半生活したNYCのフラットを出て、グラマシー地区のホテルで2泊、それからアイスランドへ飛んで現地で12日間過ごしたのち、ノルウェーの首都のオスロ経由で北ノルウェーの夫の実家にやってきました。
生まれてから3年余り住んだフラットを離れるにさいして、HSがどのような反応を示すかが私たちの何よりの気がかりでした。引越し業者が引っ越し荷物を全て運び出したあとの、がらんとしたフラットに足を踏み入れたHSは「653(私たちの家番号)がなくなっちゃったー!なくなっちゃったー!」と泣き叫んで、それから数晩、寝かしつけの時刻になると「653がなくなっちゃった」と泣き出して慰めようのないほどでしたが、アイスランドに到着して数日後には「つぎはbestefarとbestemor(ノルウェーのおじいちゃん・おばあちゃん)のおうちにいって、それからあたらしい おうちにいくの」と笑顔で繰り返すようになりました。
アイスランドでは最初の6日間は首都Reykjavikで、その後はReykjavikで滞在していたゲストハウスの宿のご主人(西ノルウェー出身の気さくなおじさんでした)に車を借りて、アイスランドの南岸、そして南西岸を旅しました。概ね天候にも恵まれ、いつものようにHSを背負子に背負ったOと火山に登りましたし、1晩だけですが、HSがとても楽しみにしていたテント生活を体験させてやることもできました。赤銅色の火山、黒砂の浜辺、puffin(ツノメドリ)をはじめとする海鳥がコロニーを形成する岩礁、大滝、ワイルドフラワーの咲き乱れる緑の山々。「溶岩だらけの荒野」のイメージの強かったアイスランドでしたが、想像していたよりはるかに緑豊かで、ドラマチックな自然風景に恵まれた国でした。
学生時代、アイスランドのサガを読み漁り(現在『エギルのサガ』を再読しているところです)、サガが発祥した、ヴァイキングの国への訪問を強く希望した私の提案で実現した今回のヴァケーションですが、滞在が終わるころには、夫もすっかりこの国の自然に魅了されてしまい、旅してみたい国は他に何カ国もあるけれども、アイスランドは10年以内に必ず再訪したいぐらいだ、と言っています。
アイスランドでは何百枚もの写真を撮りましたし、書きたいことは沢山あるのですが、NYCからノルウェーへの引越し準備と、アイスランド国内での度重なる移動による疲れが残っていて、ノルウェーの家族のヘルプがある今こそ、ゆっくり骨休めしておかねばなりませんので、旅の詳細はまた後日に。
HSは元気いっぱい、ノルウェーの家族(現在Narvikの曾おばあちゃんが夫実家を訪問中です)にかわるがわる遊んでもらって、ノルウェー語でしゃべりっぱなしです。夫実家に到着する前の10数日、夫がずっとHSについて世話をしたり、一緒に会話していたことが幸いしてか、ノルウェー語がぐんと上達して、義理の父母はもちろん、夫の母方の伯父さんや曾おばあちゃんは「こんなに上手にお話ができるなんて!」と大喜びです。周囲が喜べば、HSももっとやる気を出して、自分の知っている限りの単語を並べて、家族とコミュニケーションを図ろうとするという、好ましいサイクルが続いています。8月からはいよいよ、オスロの幼稚園に通園しますが、言葉の面で少しでもスムーズに園生活を開始できるように、家族でHSをサポートしたいと考えています。
アイスランド南部のVestmannaeyjar島のプレイグランドで遊ぶHS。ヴァイキング船の形をした遊具、選手がツノメドリの頭になっています。私たちも、ミニヴァイキングの指示で、「ぱぱはここ、ままはここ!」とこの船に座らされて、延々と漕ぐ真似をさせられました。ここに限らず、アイスランドにはあちこちに大小のプレイグラウンド・プレイルームが設けられていて、レストランで外食のさいにも子どものための遊び場が用意されていることが多かったので、大人はとても楽でした。
野の花、山の花。道路わき、山の斜面、浜辺、アイスランドを旅していたとき、いたるところに美しい花が咲き乱れていました。HSと一緒に何度地面に座り込んで花の冠やブレスレットを作ったことか。ノルウェーに腰をおろして生活することになりましたし、HSには自然を愛する子どもに育ってほしいと、Oと私は切に願っています。
北ノルウェーはBodoeの、夫の実家のベランダで寛ぐHS。義理の母が編んで用意してくれていた、すみれ色のカーディガンを着ています。義母は他にも、厚手の毛糸の靴下や、冬用のミトンをHSに編んでくれていました。私自身はまだ編み物はガーター編みのレベルから卒業できていないのですが、新しい家に引っ越して生活が落ち着いたら、HSにニット帽を編んでやれるよう、練習したいと思います。
生まれてから3年余り住んだフラットを離れるにさいして、HSがどのような反応を示すかが私たちの何よりの気がかりでした。引越し業者が引っ越し荷物を全て運び出したあとの、がらんとしたフラットに足を踏み入れたHSは「653(私たちの家番号)がなくなっちゃったー!なくなっちゃったー!」と泣き叫んで、それから数晩、寝かしつけの時刻になると「653がなくなっちゃった」と泣き出して慰めようのないほどでしたが、アイスランドに到着して数日後には「つぎはbestefarとbestemor(ノルウェーのおじいちゃん・おばあちゃん)のおうちにいって、それからあたらしい おうちにいくの」と笑顔で繰り返すようになりました。
アイスランドでは最初の6日間は首都Reykjavikで、その後はReykjavikで滞在していたゲストハウスの宿のご主人(西ノルウェー出身の気さくなおじさんでした)に車を借りて、アイスランドの南岸、そして南西岸を旅しました。概ね天候にも恵まれ、いつものようにHSを背負子に背負ったOと火山に登りましたし、1晩だけですが、HSがとても楽しみにしていたテント生活を体験させてやることもできました。赤銅色の火山、黒砂の浜辺、puffin(ツノメドリ)をはじめとする海鳥がコロニーを形成する岩礁、大滝、ワイルドフラワーの咲き乱れる緑の山々。「溶岩だらけの荒野」のイメージの強かったアイスランドでしたが、想像していたよりはるかに緑豊かで、ドラマチックな自然風景に恵まれた国でした。
学生時代、アイスランドのサガを読み漁り(現在『エギルのサガ』を再読しているところです)、サガが発祥した、ヴァイキングの国への訪問を強く希望した私の提案で実現した今回のヴァケーションですが、滞在が終わるころには、夫もすっかりこの国の自然に魅了されてしまい、旅してみたい国は他に何カ国もあるけれども、アイスランドは10年以内に必ず再訪したいぐらいだ、と言っています。
アイスランドでは何百枚もの写真を撮りましたし、書きたいことは沢山あるのですが、NYCからノルウェーへの引越し準備と、アイスランド国内での度重なる移動による疲れが残っていて、ノルウェーの家族のヘルプがある今こそ、ゆっくり骨休めしておかねばなりませんので、旅の詳細はまた後日に。
HSは元気いっぱい、ノルウェーの家族(現在Narvikの曾おばあちゃんが夫実家を訪問中です)にかわるがわる遊んでもらって、ノルウェー語でしゃべりっぱなしです。夫実家に到着する前の10数日、夫がずっとHSについて世話をしたり、一緒に会話していたことが幸いしてか、ノルウェー語がぐんと上達して、義理の父母はもちろん、夫の母方の伯父さんや曾おばあちゃんは「こんなに上手にお話ができるなんて!」と大喜びです。周囲が喜べば、HSももっとやる気を出して、自分の知っている限りの単語を並べて、家族とコミュニケーションを図ろうとするという、好ましいサイクルが続いています。8月からはいよいよ、オスロの幼稚園に通園しますが、言葉の面で少しでもスムーズに園生活を開始できるように、家族でHSをサポートしたいと考えています。
アイスランド南部のVestmannaeyjar島のプレイグランドで遊ぶHS。ヴァイキング船の形をした遊具、選手がツノメドリの頭になっています。私たちも、ミニヴァイキングの指示で、「ぱぱはここ、ままはここ!」とこの船に座らされて、延々と漕ぐ真似をさせられました。ここに限らず、アイスランドにはあちこちに大小のプレイグラウンド・プレイルームが設けられていて、レストランで外食のさいにも子どものための遊び場が用意されていることが多かったので、大人はとても楽でした。
野の花、山の花。道路わき、山の斜面、浜辺、アイスランドを旅していたとき、いたるところに美しい花が咲き乱れていました。HSと一緒に何度地面に座り込んで花の冠やブレスレットを作ったことか。ノルウェーに腰をおろして生活することになりましたし、HSには自然を愛する子どもに育ってほしいと、Oと私は切に願っています。
北ノルウェーはBodoeの、夫の実家のベランダで寛ぐHS。義理の母が編んで用意してくれていた、すみれ色のカーディガンを着ています。義母は他にも、厚手の毛糸の靴下や、冬用のミトンをHSに編んでくれていました。私自身はまだ編み物はガーター編みのレベルから卒業できていないのですが、新しい家に引っ越して生活が落ち着いたら、HSにニット帽を編んでやれるよう、練習したいと思います。
by jentene_i_nyc
| 2011-07-18 04:27
| Life in Norway
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