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Halcyon Days

月見団子にウサギ饅頭

今日は9月12日、2011年の十五夜のお月見の日です。
日本では生活していない私たち家族ですが、日本の季節の行事について少しでもHSに教えたく、実家の母に頼んで団子粉、上新粉、白玉粉などを送ってもらって、お月見に関連した<おやつ>を作りました。

 先週の金曜日は、幼稚園から帰ってきたHSと一緒にお団子を作りました。粉に水を加えてこね、丸めて、沸騰したお湯に入れて茹でる。それだけでしたが、HSはお団子を丸める、そして茹で上がった団子にみたらしあんやきなこ、こしあんをつける作業を手伝いましたし、できあがった団子を指差して「ももたろうの きびだんご(ちょっと違いますが 笑)!」と喜びました。百聞は一見にしかず。それまで団子は『ももたろう』の絵本のイラストで見ただけで、実物を目にしたことはなかったはず。HSが実物を見るチャンスを作れたことはよいことでした。お団子は15個作ったので、伝統に従って、きれいにつみあげようかとも思ったのですが、我が家には三宝もありませんし、お供えものにする以前に家族で食べてしまうことになるだろうと考え、私の祖母形見の陶器のボウル3つに分けて入れ、上記の通り味付けをしました。ここではおそらく<すすき>も手に入らないでしょうし、代わりに野原に咲いていたアザミを横に添えて。

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 十五夜の本日、オスロは例のように午後からずっと雨が降り続いています。HSと一緒に雨にぬれながら幼稚園から家に帰ってきましたが、帰宅早々、大井順子さんの『子どもがよろこぶおやつ』のレシピを使って、うさぎまんじゅうを作りました。白玉粉と上新粉を混ぜて水を加え、こねる。生地を分けて、こしあんをそれぞれに包み、はさみでウサギの耳を作り、それから蒸し器に入れて、20分蒸す(はしょった書き方ですみません)。そして食紅で目をつける。こちらもとてもシンプルなレシピですが、HSには生地にあんをのせてもらったり、一緒に耳を作ったり、楽しかったです。HSはどちらかというと、スプーンについたこしあんをなめたり、できあがったお饅頭を食べたりすることに夢中でしたが・・・

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 HSがベッドで眠りに落ちてから、Oとふたりでフラットを抜け出し、前庭に立って月を探してみたのですが、私たちの住む建物の正面にある建物の後方の空が、ぼうっと黄色くかすんでいるのが見えただけでした。月が雨雲に隠れているのか、それとも単に月が建物の後ろに隠れているだけか、私たちにはわかりませんでしたが、私としては少し寂しい気持ちがしました。

 明日は火曜日、HSの幼稚園では毎週のように遠足、明日はノルウェーの秋の実り、林檎を摘みに(拾いに?)行くようです。収穫された林檎は園に帰ってから調理して、林檎ケーキにするのだそうです。ベリー摘み、そして今年は実行できずに秋が終わってしまいそうですが、きのこがり、林檎がり・・・ 季節を感じるこのようなアクティヴィティー、私は大好きです。そして季節をとても大切にする日本人の文化の素晴らしさにあらためて感動を覚える今日この頃です。

 ところで、我が家でも毎年のように焼いていた林檎のケーキですが、私のグルテン不耐症が悪化したため、小麦粉使用の焼き菓子は残念ながらもう作れません。ですが、最近になって、小麦粉やパン粉を使わずとも、米粉や玄米ベースのポンセンをフレーク状に砕いたものを使えば、かなり料理が可能だということに気がついたので、ケーキもお米ベースのものを焼いてみたいと思います。家族でまた林檎のケーキを楽しめるようになる日はそう遠くはないかも知れません。



by jentene_i_nyc | 2011-09-13 05:55

北欧・ノルウェーの首都に住んでいるirisjentaの徒然日記。学生生活・育児生活・季節の行事その他雑記。
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